「看護師にとって良い職場」を考える上で重要なのが「夜勤」です。人によって夜勤の捉え方は変わってきます。もしバリバリ働いてとにかく稼ぎたいという人であれば、夜勤にできるだけ入れる病院が「良い職場」となるでしょうし、子育てをしていたりして夜勤に極力入りたくない人にとっては夜勤のない職場が「良い職場」となるでしょう。ここでは、夜勤に入ることがそれほど苦痛ではない(もちろん苦痛かもしれませんが、時間的にも肉体的にも夜勤に入れる)人を対象に考えてみたいと思います。
3交代制
総合病院では基本的には3交代制の夜勤になります。3交代制のなにがつらいかというと、とにかく生活が不規則になるということです。朝から起きなくてはならないこともあれば夜中も眠ってはいけないという状況になりますので、ホルモンバランスは非常に不安定になります。女性看護師はそういう生活を長く続けると、いつか必ず体調を壊します。看護師という仕事には夜勤がつきものだとはいえ、あまりにも不規則なシフトを組まれるようであれば、別の病院を考えたほうがいいかもしれません。シフトを組むのは人によって全然違います。頭がいい人がシフトを組むと非常に働きやすいシフトになります。それがあまり頭のよくない人がシフトを組むと、看護師の生活を考えることなく、とにかく穴を埋めようとするだけになってしまいます。そのような人間味のないシフトがたびたび組まれるようであればそれは「良い職場」とは言えません。転職を考えるレベルかもしれません。男性看護師だったら、3交代は体力があってホルモンバランスも崩さず良いだろう、って思うかもしれませんが男性だって体調崩すことはあります。男女関係無く合わないシフトでは長く続けられないのです。
夜勤専従
夜勤をすることが苦ではないならば「夜勤専従」という働き方も視野に入れてみてもいいかもしれません。基本的にはみんな夜勤にはあまり入りたがらないので、夜勤に専門で入ってくれる人がいれば、職場ではすごく有難がられます。すごく感謝されて気分良く働くことができるでしょう。また、3交代制と比べれば、生活のリズムは安定します。夜勤が大半ですので、生活のリズムを一定にすることができます。そうなれば3交代制よりは多少楽になるでしょう。しかし、これも長く続けていると体にガタがきます。人間は夜に寝て昼間に活動するようにインプットされています。ですから夜勤専従で働くのは若い頃限定の話になるかもしれません。しかし、バリバリ働いて儲けたい時期には夜勤専従で働ける職場が「良い職場」となることでしょう。
別談ですが社会人バスケットチームで、スポーツ選手だけど看護師という記事を目にしました。昼間は主にトレーニングを行い夜は看護師をしている。いわゆる夜勤常勤の社員さんです。続けて、プロのボウリング選手の紹介もありました。彼は病棟勤務で夜勤を月に10日出勤している。夜勤はつらいという印象がありましたが、夜勤の看護師は社会人スポーツ選手にはもってこいの職業だなと好印象を持ちました。